ヘンプオイルとは?

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ヘンプオイルとは

ヘンプオイルとは麻の実の種子からとれる油脂のことで、別名麻実油とも呼ばれています。生のヘンプシード(麻の実)を熱を加えず、強い圧力をかけてすりつぶすことでヘンプシードオイルができあがります。種子に対して一般的に25〜40%のオイルを抽出することが可能となっています。ヘンプオイルは他のオイルと比べ酸化しやすいため、加熱調理には適していません。そして、開封後は直射日光を避けなるべく早めに使い切ることを心がけましょう。

栄養

必須脂肪酸が豊富

ヘンプオイルには、必須脂肪酸と呼ばれるオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸が豊富に含まれています。この必須脂肪酸は人間の体内で作ることができないため、食事やサプリメントなどを通して補う必要があるのです。しかし、必須脂肪酸を豊富に含む食材は少なく、不足しがちなのが実情です。
必須脂肪酸が不足すると、お肌のカサカサや血液のドロドロ、脂肪肝の原因になってしまうのです。
ヘンプオイルに含まれる脂肪酸の80%近くが必須脂肪酸となっており、大さじ1杯で1日に必要なオメガ3系脂肪酸が含まれています。ヘンプオイルを普段の食事に取り入れることで、人間の身体に必要な必須脂肪酸を気軽に摂取できるんです。

希少なガンマ・リノレン酸も含有

さらにヘンプオイルには他のオイルには含まれていない必須脂肪酸のガンマ・リノレン酸も含まれています。このガンマ・リノレン酸は、血糖値,コレステロール値,血圧を下げたり、PMSやアレルギーの症状を緩和する働きがあるのです。含有量は2−5%と決して多くはないですが、希少な脂肪酸ヘンプオイルで摂取できるのは嬉しいですよね。

トランス脂肪酸が0 

普通、食用オイルは作られる過程で高温にさらされる機会が多いため、含まれている脂肪酸の多くがトランス脂肪酸という身体に悪影響を及ぼす脂肪酸に変化してしまいます。
このトランス脂肪酸は、がんの原因にもなると言われる活性酸素を作り出したり、悪玉コレステロールを増やし、血栓をつくるなどして心臓病のリスクを高めるとも言われているのです。
しかし、ヘンプオイルは低温で搾られるため、トランス脂肪酸が生成されないのです。

調理

先に挙げたようにヘンプオイルは熱に弱いため、スプーンでそのまま食べたり、スープやスムージーに加えて摂取するのに向いています。
また、パンやパスタにかけても味がまろやかになってとても美味しいですよ。普段の料理にヘンプオイルを取り入れ、味にひと工夫してみると料理も楽しくなりそうですね。